Xiaomi は中国で、Android 16 をベースにした新しい OS「Xiaomi HyperOS 3」を正式に発表しました。
このアップデートでは、Apple の Dynamic Island に似た「Super Island」機能の導入や UI の刷新、AI 機能の強化などが含まれています。しかし、全体としては前バージョンの HyperOS 2 からのマイナーアップデートに留まっているようです。
HyperOS 3 の主な新機能と変更点
HyperOS 3 には、いくつかの新しい機能とデザインの変更が含まれています。
Super Island
HyperOS 3 では、Apple の Dynamic Island に似た「Super Island」が導入されました。


これは画面上部に表示され、フライト情報、配車予約、音楽コントロール、タイマー、ナビゲーションといったリアルタイムの情報を表示します。アニメーションは滑らかですが、この機能の利便性はサードパーティアプリの対応状況に左右されます。
UI デザインの刷新
HyperOS 3 では、UI デザインが一部変更されました。主な変更点は以下の通りです。
- アイコンとステータスバー: iOS 18 に似たデザインのアイコンに刷新され、ステータスバーも同様のデザインが採用されています。
- コントロールセンター: iOS 18 に近いデザインに変更され、丸みを帯びたトグルやアイコンが特徴です。
- ロック画面のカスタマイズ: AI 壁紙やシネマティックエフェクト、新しい中央配置の時計など、カスタマイズ性が向上しています。
- ホーム画面: グリッドサイズの調整が可能になり、より現代的なインターフェースになっています。


システムアプリの改善
ダイヤラーアプリのアイコンが大きくなるなど、一部のシステムアプリも刷新されました。
特に写真アプリはレイアウトが改善され、ホームページやアルバムページでのカスタムソートに対応しました。また、Xiaomi デバイスと iPhone の間で写真やビデオを直接ペースト(転送)できる新しい機能も追加されています。
AI とプライバシー
AI 機能として「Super Xiao AI」がシステムに深く統合され、コンテンツ認識やスマートな提案、カメラ機能の向上が図られています。
Xiaomi によると、ポートレート撮影のトランジションやズームがよりスムーズになったとのことです。ただし、これらの高度な AI 機能は、従来通り中国国内でのみ提供される可能性があります。
プライバシー面では、二重認証や暗号化の強化など、小規模な改善が行われています。
パフォーマンスとエコシステムの強化
Xiaomi は、100 以上のアニメーションを最適化したほか、Xiaomi 15T Pro に搭載される自社製チップによりシステム効率が向上したと主張しています。

エコシステムも拡張され、Xiaomi デバイスと iPhone 間での写真ペーストや、Mac や iPad のロックを Xiaomi デバイスで解除する機能などが追加されました。
ベータ版と安定版の展開予定
HyperOS 3 のベータ版は、中国国内で既に提供が開始されています。対象となる主なデバイスは以下の通りです。
- スマートフォン:
- Xiaomi 15 シリーズ
- Redmi K80 シリーズ
- Redmi Note 14 シリーズ
- POCO F7 シリーズなど
- タブレット:
- Xiaomi Pad 7 Pro
- Xiaomi Pad 7S Pro 12.5
安定版のリリースは、中国では 2025 年の第 4 四半期に予定されています。グローバルでの展開時期はまだ発表されていませんが、過去の傾向から 2026 年初頭になる可能性があります。
まとめ
HyperOS 3 は、Super Island の搭載や UI の刷新などいくつかの新機能を含んでいますが、HyperOS 2 からのマイナーアップデートという印象です。
エコシステム連携の強化は注目すべき点ですが、これらの機能がグローバル版にも搭載されるかは現時点では不明です。