Google は Android 16 QPR2 の最初のベータ版をリリースし、以前はタブレットに限定されていたロック画面ウィジェット機能が、ついに Pixel スマートフォンでも利用可能になりました。
この新機能は「ハブモード」と呼ばれ、ロック画面からスワイプすることでアクセスできる専用ページにウィジェットを配置できます。
スマートフォン向けロック画面ウィジェットが利用可能に
Android 16 QPR2 Beta 1 を適用した Pixel スマートフォンでは、ロック画面にウィジェットを追加するオプションが利用できるようになります。
この機能は、設定アプリ内の [ディスプレイとタップ] > [ロック画面のウィジェット] からトグルスイッチで有効にできます。

機能を有効にすると、ロック画面の右端から内側にスワイプすることで、ウィジェットが配置された新しいページ、通称「ハブモード」が表示されます。

このウィジェットページでは、ウィジェットとの干渉を避けるために指紋スキャナーのアイコンは非表示になります。
「ハブモード」の仕組みとカスタマイズ
「ハブモード」は、特に Pixel 10 シリーズでサポートされた新しいワイヤレス充電規格 Qi2 との連携を意識した機能です。
磁気充電スタンドなどに Pixel を設置した際に、スマートディスプレイのように情報を一覧しやすくすることを目的としています。
ウィジェットの追加やカスタマイズは、ホーム画面と同様の操作で行えます。ウィジェットページを長押ししてロックを解除すると編集モードに移行し、ウィジェットの追加、移動、サイズ変更が可能です。

1 ページに収まらないウィジェットは自動的に新しいページに配置され、ページ数に制限はないようです。
なお、ウィジェットをタップして操作したり、編集したりする際には、デバイスのロックを解除する必要があります。UI に関する細かい点として、ウィジェットページの背景には、ロック画面の壁紙にぼかし効果をかけたものが表示されます。
ちなみに、ホーム画面と同じく「仕事用プロファイル」も表示されますが、アクセスが許可されていないためウィジェットには何も表示されていません。
自動表示オプションとスクリーンセーバー
ウィジェットページは手動で表示するだけでなく、特定の条件下で自動的に表示させることも可能です。設定では、「充電中」または「縦置きで充電中」に自動表示するオプションが用意されています。

この機能は、Pixel 10 シリーズで導入された新しいスクリーンセーバーオプションとも連携します。
スクリーンセーバーには Google Home のコントロールや写真などを設定でき、ロック画面ウィジェットと組み合わせることで、充電中の Pixel スマートフォンをさらに便利に活用できます。
まとめ
Pixel 10 シリーズが Qi2 ワイヤレス充電とマグネット内蔵(MagSafe 対応)となったことで、ロック画面ウィジェットの導入と充電中の画面のカスタマイズが可能になりました。
これまでサードパーティアプリに頼る必要がありましたが、Android 16 QPR2 からは Android ネイティブで対応できるようになり、利便性がさらに向上することが期待されます。
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出典: Android Authority,