Googleは、家庭向けの音声アシスタントを刷新し、新たに「Gemini for Home」を発表しました。
これは、従来の Google アシスタントが、Google の最先端 AI モデルである「Gemini」を基盤にしており、モバイルデバイスと同様に、「Gemini for Home」も高度な推論と検索機能を備えています。
これにより、ユーザーはより自然で、文脈を理解した対話が可能となり、従来の固定されたコマンドに縛られることなく、より複雑なリクエストも実行できるようになります。
「Gemini for Home」の概要
新しいアシスタントは、家庭での日常的なタスクをよりスムーズに、よりパーソナライズされた形でサポートします。
- 進化したメディア再生: 「1990年のソング・オブ・ザ・イヤー受賞曲をかけて」や、「今年の夏の大ヒット映画のカーレースの曲を流して」といった、具体的な情報が不明なリクエストにも対応できます。複数のストリーミングプラットフォームから、ユーザーが求めているコンテンツを的確に探し出して再生します。
- 高度なスマートホーム操作: 複数のスマートホームデバイスを一度に制御する機能が強化されます。「照明を暗くして、室温を 22 度に設定して」といった複数のアクションを一度に指示することが可能です。さらに、「寝室以外のすべての照明を消して」のように、高度な指示も理解し、実行します。
- 家族の予定管理を効率化: 自然な言葉でカレンダーのイベント作成、リストの作成、タイマーの設定ができます。例えば、「本格的なイタリアンラザニアの材料を買い物リストに追加して」というリクエストや、「お気に入りの番組のシーズンプレミアを Google カレンダーに追加して」という依頼にも対応します。
- あらゆる質問に迅速な回答: GeminiのAIコアにより、幅広いトピックに関する質問に迅速かつ的確に答えます。「アライグマを夜間に庭に入れないようにするにはどうすればいい?」や、「気候、混雑状況、ホテルの料金を考慮すると、ギリシャの島々を訪れるのに最適な時期はいつ?」といった、個別のニーズに合わせた回答を得られます。
「Gemini Live」:自然な会話で専門的なサポート
「Gemini Live」は、より直感的で会話的な能力を備えており、ユーザーが作業中のタスクに対して、詳細で専門的なヘルプをリアルタイムで提供します。
「OK Google、おしゃべりしよう」と話しかけるだけで会話が始まり、以降は「OK Google」と繰り返す必要はありません。ユーザーは対話中に応答を遮って、質問を修正したり、会話の方向を変えたりできます。
- 料理の共同作業: 「冷蔵庫にほうれん草、卵、クリームチーズ、スモークサーモンがあるんだけど、おいしい料理を作るのを手伝って」といった複雑な料理の相談にも対応します。提案されるレシピだけでなく、「フライパンが十分に熱くなったかどうかの確認方法は?」といった調理中の疑問にも答えます。
- クリエイティブなアイデア創出: 生成AIの力を活かし、クリエイティブなパートナーとして機能します。「6 歳の娘のための寝物語を作って」というリクエストから、「主人公は科学者のお姫様で、トウモロコシが大好き」といった詳細な設定を追加することも可能です。
サービス展開について
「Gemini for Home」は今後、既存のGoogleアシスタント搭載スピーカーやディスプレイを順次置き換えていく予定です。
サービスの提供形態は無料版と有料版があり、2025 年 10 月から早期アクセスが開始される予定です。
出典: Google