DOOGEE V Pad 実機レビュー。5G 対応の Dimensity 7050 搭載が魅力のミッドレンジタブレット

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この記事では、DOOGEE がリリースした 5G に対応する 12 インチタブレット「DOOGEE V Pad」の実機レビューをお届けします。

本機は、プロセッサに MediaTek Dimensity 7050 を搭載し、動画視聴から軽めのゲームまでこなせるバランスの取れた性能を持つモデルです。大画面かつ 5G に対応しているため、外出先で軽めの作業や動画、ゲームをしたいユーザーにとっては魅力的な選択肢の一つとなり得ます。

2025 年 9 月 30 日までの期間、Amazon で販売されている「DOOGEE V Pad」は、 8,000 円オフクーポンと 5% オフクーポンコード【LBWSQDP7】を適用することで、最終価格 30,305 円で購入することができます。

なお、本レビューはメーカーから実機の提供を受けていますが、記事の内容に関する指示はなく、筆者が実際に使用した正直な感想を記載しています。

目次

DOOGEE V Pad のスペック

まずはじめに、「DOOGEE V Pad」の主なスペックを以下にまとめます。

OSAndroid 15
ディスプレイ12インチ IPS
2,000 × 1,200
90Hz リフレッシュレート
CPUMediaTek Dimensity 7050
RAM8GB
+ 24GB 仮想 RAM
内部ストレージ256GB
外部ストレージmicroSD (最大 2TB)
リアカメラ13MP
フロントカメラ5MP
ポートUSB-C
バッテリー8,800mAh
18W 有線充電
ネットワーク5G / 4G-LTE
Wi-Fi 6
Bluetooth 5.2
その他顔認証
クアッドスピーカー
サイズ279.5 × 175 × 7.9mm
重さ約 572g

なお、対応バンドは以下のとおりです。

  • 5G NR: n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n77/n78/n79
  • 4G LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28A/28B/34/38/39/40/41/66

デザインと外観

筐体はしっかりとした作りで、安っぽさは感じられません。背面はツートン仕様で上部は樹脂ですが、3 分の 2 ほどは航空宇宙グレードの合金メタルカバーが採用されており、落ち着いた質感が特徴です。

質感は良いのですが、背面のメタルカバー部分は油脂が比較的目立ってしまうのが少し残念です。

本体を横持ちした状態で、画面上部にフロントカメラ、左上側面には電源ボタンとボリュームボタン、右側面には USB-C ポートと microSD / nano SIM カードスロットがあります。指紋センサはありませんが、顔認証によるロック解除には対応しているため及第点といったところ。

厚さ 7.9mm、重さ 572g と、12 インチという画面サイズを考慮すると比較的スリムで、持ち運びも苦になりません。ただし、単体で購入するとケースやフィルムは付属していない(よくある同梱ではない)ため、有効活用するのであれば、別途それらを用意したほうが良いと思います。

ディスプレイ

ディスプレイは 12 インチの 2.4K (2,000×1,200) 解像度で、色味や明るさも特に気になる点はなく、表示は十分にきれいです。

タッチへの反応も特に不満はなく、90Hz リフレッシュレートに対応しているため、ウェブサイトのスクロールやアニメーションなども滑らかに表示されます。

動画視聴や電子書籍といった用途では、この大画面と解像度が活きますが、Widevine L1 に非対応なためか、Hulu で動画を再生したところ中画質までとなっていました。

視聴自体に問題はありませんが、高画質再生を重視する方は注意が必要です。

パフォーマンス

「DOOGEE V Pad」は、低価格のエントリーモデルから少し高価になりますが、プロセッサには MediaTek Dimensity 7050、メモリは 8GB を搭載しており、タブレットとしてはミッドレンジに近い性能を持っています。

また、最大 24GB の仮想メモリ(動的メモリ拡張)をサポートしており、ストレージスペースを使用することで擬似的に RAM 容量を増やすこともできます。これは低価格のタブレットでよく見られる機能です。

参考として、本機で測定した各種ベンチマークスコアは以下の通りです。

ベンチマークソフトスコア
Geekbench Single906
Geekbench Multi2,373
Geekbench OpenCL2,550
Geekbench Vulkan2,710
PCMARK11,045
Octane 2.0 Plus Single31,891
Octane 2.0 Plus Multi230,421
JetStream278
Speedometer 2113
Speedometer 38

ブラウザ、メール、SNS、動画視聴といった日常的な使い方であれば、動作に不満を感じることはほぼありませんでした。セットアップの段階から動作が重いと感じることもなく、ライトな作業は快適です。

YouTube Premium ユーザーであれば、動画を再生しながらブラウジングするといった、軽いマルチタスクも可能です。

このベンチマークスコアは、中国メーカーのエントリークラスタブレットに採用される Unisoc チップよりも上で、最近発表された MediaTek Helio G100 よりも高いスコアとなります。

そのため、エントリークラスよりも上のパフォーマンスを発揮するため、よりゆとりのある安定した動作が期待できます。

ゲームについても、比較的軽めのゲームであれば問題なくプレイできます。「原神」もプレイ可能でしたが、画質を最低設定にしても、オブジェクトが多い場所ではフレームレートが 20〜40fps 程度まで落ち込む場面があり、快適なプレイには程遠いというのが正直な感想です。

あくまで「動きはする」というレベルで考えておくほうが良いです。他のゲームも同様に、設定次第ではプレイできるゲームはあると思います。

とは言え、エントリーレベルだとプレイするまでが厳しいケースもあるため、多少気になるもののプレイできるという点は評価できます。

重たいゲームに関しては、GeForce Now や Xbox Cloud Gaming などのクラウドゲームサービスを使うことで解決します。

ゲームパッドと組み合わせれば、ちょっとした空き時間のゲームプレイも可能になりますが、クラウドゲームサービスは通信容量を非常に食うため、Wi-Fi 環境下でのプレイが前提となります。

バッテリー駆動時間

「DOOGEE V Pad」のバッテリー容量は 8,800mAh を搭載しており、実際に YouTube で動画を約 5 時間連続で再生し続けてみましたが、途中で電源が切れることはありませんでした。

ゲームをプレイする場合には分かりませんが、新幹線の移動中など外出先で数時間映画やドラマを見るといった使い方であれば、十分に持つバッテリー性能です。

一方、充電速度は 18W 有線充電となっているため、限界までバッテリーを消費したあとの充電は少し時間がかかるかもしれません。

ソフトウェアとその他の機能

「DOOGEE V Pad」は、Android 15 をベースにしており、余計なプリインストールアプリもほとんどなく、Google の Gemini アプリが標準でインストールされていることが特長です。また、Microsoft Office 互換の WPS Office がインストールされています。

アプリは Google Play ストアからインストールできるので、特にこれといって困ることはないと思います。

一方で、OS やセキュリティのアップデートがどの程度の期間提供されるかは未知数なため、長期的に使用を考えているユーザーは注意してください(これは DOOGEE に限らず、中国メーカーの低価格帯タブレットにありがち)。

また、「DOOGEE V Pad」は 4G-LTE だけでなく 5G ネットワークに対応している点が大きな特長です。

これにより Wi-Fi 環境がない場所でも、SIM カードを挿せば高速なデータ通信が可能です。

筆者は日本通信のデータ専用 docomo SIM を使いましたが問題なく接続でき、この点は外出先でタブレットを頻繁に利用するユーザーにとって便利です。ただし、利用できるのは物理 SIM のみで、eSIM には対応していません。

スピーカーはタブレットとしてはまずまずといったところで、人の声などは軽く聞こえますが、音が割れたり聞こえづらいといった問題はありませんでした。

まとめ

「DOOGEE V Pad」は、12 インチの大画面と 5G 通信対応という強みのあるコストパフォーマンスの良いタブレットです。

性能も日常利用には十分で、ブラウジングや動画視聴、電子書籍、軽めのゲームといった用途であれば、多くのユーザーが満足できる仕上がりです。

一方で、本格的な 3D ゲームを快適にプレイしたいユーザーや、特定の動画サービスで最高画質を求めるユーザーには向いていません。また、アクセサリーの入手しやすさや長期的なソフトウェアサポートを重視する方も、慎重に検討する必要があります。

自身の使い方と本機の強み・弱みを照らし合わせた上で、魅力的に感じるのであれば、購入を検討する価値は十分にあります。

現在、Amazon にて 8,000 円オフクーポンと 5% オフクーポンコード【LBWSQDP7】を適用することで、最終価格 30,305 円で購入することができます。

期間は 2025 年 9 月 30 日までとなっていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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著者情報

尾村 真英のアバター 尾村 真英 Technical Writer

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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