Google は 2025 年 8 月 18 日(現地時間)、Google Workspace 向けの最上位 AI アドオン「Google AI Ultra for Business」のアップデートを発表しました。
今回の変更により、AI 機能を利用するためのクレジット上限が 2 倍に引き上げられ、実験的な画像生成 AI ツール「Whisk」の提供国が大幅に拡大されます。
AI クレジット上限が月間 25,000 に倍増
これまで「Google AI Ultra for Business」のユーザーには、AI ツール「Whisk」および「Flow」で利用できる AI クレジットが毎月 12,500 付与されていました。今回のアップデートにより、この上限が月間 25,000 クレジットに倍増されます。
これにより、ユーザーはストーリー構築ツール「Flow」でのクリップやシーン生成、あるいは「Whisk」でのアニメーション作成などを、これまでより 2 倍多く行うことができるようになります。
なお、この変更に伴い、AI クレジットは毎月 1 日に更新されるようになります。
画像生成 AI 「Whisk」の提供国が拡大
あわせて、テキストと画像のプロンプトを組み合わせて新しい画像を生成できる実験的な AI ツール「Whisk」の提供国が、新たに 77 カ国追加されることも発表されました。この拡大は 2025 年 8 月 19 日から適用されます。
「Whisk」は英語での利用に最適化されていますが、他の多くの言語もサポートしています。
展開について
今回のアップデートは、2025 年 8 月 20 日から最大 15 日間かけて段階的に展開される予定です。
管理者、エンドユーザーともに特別な操作は必要ありません。
対象ユーザーは、Google Workspace で「Google AI Ultra for Business」アドオンを利用しているすべてのユーザーとなっています。
まとめ
今回のクレジット上限引き上げは、Google がビジネスユーザーによる生成 AI の活用をさらに促進しようとする動きの一環と考えられます。
競合サービスとの差別化を図りつつ、より多くのユーザーに高度な AI 機能を試してもらうことで、Google Workspace の付加価値を高める狙いがあるようです。
「Whisk」の提供国拡大も、グローバルでの AI 機能展開を加速させる動きとして注目されます。