Android 版の Google Gemini アプリで、ユーザーの利便性を向上させる新機能として、過去のチャット履歴の検索と、Gemini からの回答を直接コピーする操作の 2 つが広くユーザーに展開され始めました。
これらの機能はこれまで一部のベータ版ユーザーに提供されていましたが、安定版アプリでも利用できるようになりました。筆者の環境でもこれらの機能が利用可能になっていることを確認しています。
チャット履歴の検索機能が追加
これまでウェブ版で提供されていたチャット履歴の検索機能が、今回のアップデートでモバイルアプリにも展開されました。
UI (ユーザーインターフェース) もウェブ版と同様に変更され、これまで画面左上にあったチャットアイコンは、一般的なハンバーガーメニュー(三本線のアイコン)に置き換えられています。このメニューをタップするとナビゲーションドロワーが開き、上部に「チャットを検索」フィールドが表示されます。

ナビゲーションドロワーの主な構成は以下の通りです。
- チャットを検索: 過去の会話をキーワードで検索できます。タップするとキーボードとともに、最近の会話15件がリスト表示されます。
- チャットを新規作成: 新規のチャットを開始するショートカットです。右側には、履歴を残さない「一時的なチャット」機能も間もなく追加される予定です。
- Gem: 最近使用した Gem が 2 つ表示され、「Gem を表示」リンクから他の Gem を探すこともできます。
- 最近: ピン留めした会話が最初に表示され、その下にすべてのチャット履歴が時系列で表示されます。
この機能がまだ表示されない場合は、お使いのデバイスで Gemini アプリまたは Google アプリを一度強制停止すると、反映される可能性があります。なお、iOS 版はまだ展開中のようです。
回答の直接コピーが可能に
これまで、モバイルアプリの Gemini で回答の一部をコピーするには、一度「選択」モードに切り替える必要がありました。
しかし、今回のアップデートにより、ウェブページ上のテキストをコピーするのと同じように、Gemini の回答を直接長押しして範囲を選択し、コピーできるようになりました。これにより、他のアプリへの貼り付けなどがスムーズに行えます。

「すべて選択」などの標準的なオプションも利用可能で、従来の「テキストを選択」機能も、これまで通り 3 点ドットメニューの中に残されています。
この機能は Android の安定版およびベータ版で広く展開されていますが、iOS 版ではまだ利用できないようです。
その他のアップデート
このほか、先週ウェブ版で先行して導入された「ガイド付き学習」が、Android と iOS にも展開されました。モバイル版では、「学習」と短縮して表示されることもあります。
また、有料プランである Google AI Pro および Ultra のユーザー向けに、「画像」ショートカットも追加されています。
出典: 9to5Google