Google、海外医療機関の ChromeOS 導入による IT 管理時間 50% 削減事例を紹介

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Google Cloud は 2025 年 8 月 13 日(米国時間)の公式ブログで、カリフォルニア州の医療機関 Stallant Health and Wellness が、ChromeOS デバイスを導入してスタッフの業務効率化、IT 生産性の向上、セキュリティ強化を実現した事例を公開しました。

この記事では、Stallant Health の最高情報責任者 (CIO) である Randall Steffens 氏が、いかにして ChromeOS デバイスが患者中心の医療というビジョンをサポートしているかを語っています。

目次

導入の背景にあった技術的課題

ブログによると、Stallant Health は以前、80 台の旧式デバイスを運用しており、セキュリティ確保やアップデート、管理の煩雑さといった課題を抱えていました。これらの技術的な問題が、本来最も重視すべき患者ケアの時間を奪う一因となっていたとされています。

ChromeOS への戦略的移行とその効果

記事では、すでに Google Workspace を利用していた同院が、まずオフィススタッフ向けに ChromeOS デバイスを試用し、その成功を受けて医療従事者にも展開を拡大した経緯が紹介されています。

導入後は、デバイス管理が容易になっただけでなく、軽量なデバイスによる機動性の向上や高速な起動時間により、臨床医がよりスムーズに患者のカルテにアクセスできるようになりました。これにより、ベッドサイドで治療計画を共有するなど、患者との対話的な診察が実現したとのことです。

セキュリティ強化とコスト削減の両立

Stallant Health は、ChromeOS への移行によってコンプライアンス対応を簡素化しました。ブログによれば、Okta Device Trust や USB セキュリティキーを統合することでセキュリティレベルを向上させ、その結果としてサイバーセキュリティ保険料が大幅に削減されるという、具体的な金銭的メリットも得られたと報告されています。

IT チームの役割の変化と将来の展望

CIO の Steffens 氏は、ブログの中で「デバイス管理に費やす時間が 50% 削減された」点に最も感銘を受けたと語っています。これにより、IT チームは日々のトラブル対応から解放され、より戦略的な取り組みに集中できる時間が増えました。

Steffens 氏は今後の事業拡大についても、「テクノロジー展開の拡大に伴う管理問題を心配する代わりに、むしろそれを楽しみにしています。ChromeOS があれば、新しい拠点やより多くのユーザーへの拡張は問題ではありません」と述べ、ChromeOS の拡張性に強い信頼を寄せています。

まとめ

今回の Google Cloud ブログで紹介された Stallant Health の事例は、ChromeOS の導入によって、IT 管理の負担軽減、セキュリティとコンプライアンスの強化、事業の成長への柔軟な対応というメリットをもたらすことを示しています。

ブログでは、これらの改善がいかにして医療スタッフの負担を減らし、本来の目的である患者ケアへの集中につながったかが紹介されています。詳しくは「How ChromeOS devices support health and wellness at Stallant Health」をご覧ください。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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