Samsung は、One UI 8 向けの Galaxy AI スイートに「Voice Captioning」と呼ばれる新しい機能を追加しました。この機能は、動画や通話、さらには対面での会話といった音声をリアルタイムでテキストに変換するものです。
この機能は既存の「自動字幕起こし(文字起こしアシスト)」機能を超えるものとして、多言語へのリアルタイム翻訳や内容の要約、文字起こしされたテキストと音声ファイルの保存にも対応しています。
しかし、この機能はまだ正式にリリースされておらず、利用するにはいくつかの注意点が確認されています。
新機能 「Voice Captioning」 の概要
「Voice Captioning」は、Galaxy デバイス上で再生される音声やマイクが拾った音声をリアルタイムで文字起こしする機能です。
One UI にすでに搭載されている「自動字幕起こし」機能は、話されている言語をそのままテキスト化するだけでした。一方、新しい「Voice Captioning」は、Google Pixel の「ライブ翻訳」のように、字幕をリアルタイムで複数の言語に翻訳できます。
さらに、文字起こしされたメディアや会話の内容を要約する機能や、テキストと音声データをデバイスに保存する機能も備えており、より強力なツールとなっています。

現在は中国のみで利用可能
この新機能は X ユーザーの GalaxyTechie 氏によって発見され、現時点では公式に中国でのみ利用可能であることが確認されています。
しかし、APK ファイルを手動でインストールすることで、One UI 8 または One UI 7 を実行している Galaxy デバイスでこの機能を試すことが可能です。
ただし、提供元が不明なAPKファイルのインストールは、セキュリティ上のリスクを伴う可能性があるため、試す場合は自己責任で行ってください。
APK をインストールした後は、クイック設定パネルに「Voice Captioning」のショートカットを追加し、必要な権限を許可することで利用できるようになります。
ただ、この方法はまだ非公式なものであるため、動作は不安定なようです。Android Authority が Galaxy Z Fold 7 (One UI 8) で試したところ、アプリが予期せず停止し続ける問題が発生したと報告しています。
また、Reddit でも One UI 8 のベータ版では動作しないとの声がある一方で、One UI 8 や One UI 7 の安定版で動作に成功したというユーザーもいるようです。
まとめ
「Voice Captioning」は、正式にリリースされれば、多くのユーザーにとって便利なツールとなることは間違いありません。
しかし、現時点では非公式な APK を利用するしかなく、すべてのデバイスで正常に動作する保証はありません。安定した利用を望むのであれば、Samsung がグローバル向けに正式にリリースするのを待つのが賢明ですね。とはいえ、これが日本語環境でも機能するかどうかは、発表されてみなければ分かりません。