Google は、Nest Mini や Nest Audio などのスマートスピーカー・スマートディスプレイ向けに提供を予定している、次世代の音声アシスタント「Gemini」に搭載される新しい音声の名称を、正式リリースに先駆けて変更したことが明らかになりました。
今年 6月 にパブリックプレビュー版で公開された 10 種類の新しい音声のうち、6 つの名称が変更されています。
Gemini アシスタントの新しい音声の名称
Google Home のパブリックプレビュープログラムに参加しているユーザー向けに、以下の通り音声の名称が変更されました。音声自体は以前のものと同じようです。
旧名称 | 新名称 | 声の説明 |
---|---|---|
Aloe | Bloom | 落ち着いた中音域の声 |
Oxalis | Bright | 明るい中音域の声 |
Fern | Bright | 温かみのある高めの声 |
Verbena | Magnolia | 落ち着いた低めの声 |
Ivy | Violet | イギリス英語のアクセント・中音域の声 |
Jade | Pothos | 親しみやすい中音域の声 |
Eucalyptus | Calathea | オーストラリア英語のアクセント・高めの声 |
Yarrow | (変更なし) | 温かみのある低めの声 |
Croton | (変更なし) | 滑らかな低めの声 |
Pilea | (変更なし) | 明るい高めの声 |
10 種類の音声のうち 6つが、植物をテーマにした新しい名前に変更されました。例えば、「Ivy (ツタ)」 には毒性のあるイメージも含まれるため、より印象の良い 「Violet (スミレ)」 に変更されたと考えられます。
また、声の説明も 「Fern」 が “明るい” から “温かい” に変更されていますが、声のトーン自体に大きな違いはないようです。
Gemini への移行とブランド戦略
今回の名称変更は、Google が進める Google アシスタントから Gemini への移行の一環と見られています。
先週、Google はアシスタントの信頼性に関するユーザーからのフィードバックに応える形で「大幅な改善」を予告しましたが、これは Gemini への置き換えを指している可能性が高いです。
これまで Google Home デバイスでは「アシスタント」のブランドが維持されると思われていましたが、「Gemini」が Google TV にも搭載されることが明らかになったことで、将来的には「アシスタント」ブランドが完全に廃止され、「Gemini」に統一される可能性がますます高まっています。
これらのアップグレードは、2025 年の秋に提供が開始される予定です。
まとめ
ただし、現時点において、日本国内の Google Nest (Google Home) デバイスで利用できる Google アシスタントの音声は、「赤」と「オレンジ」の 2種類のみとなっています。今回発表された新しい 10 種類の音声が、いつ日本のユーザー向けに提供されるかはまだ明らかになっていません。
Google アシスタントの Gemini への移行が着々と進んでおり、今回の音声名称の変更もその準備の一環と考えられます。LLM (大規模言語モデル) を活用した新しいアシスタントによって、Google Home が改善されて、より使いやすくなることに期待です。
出典: 9to5Google