Google は 2025 年 8 月 1 日、Google チャットと Microsoft Teams 間の相互運用性を強化したことを改めて発表しました。この機能は、NextPlane の「NextPlane OpenHub」ソリューションを通じて提供されます。
この機能の発表自体は、今年 4 月に開催された「Google Cloud Next 2025」で NextPlane 社から行われており、今回は Google による正式な展開のアナウンスとなります。これにより、多くの企業が抱えるコミュニケーションツールの分断という課題が解消され、よりシームレスな連携が期待されます。
チャットと Teams 間でのシームレスな連携が可能に
今回の提携により、Google チャットと Microsoft Teams のユーザーは、それぞれが使い慣れたプラットフォームを離れることなく、リアルタイムでのメッセージングや共同作業が可能になります。
例えば、Google チャットユーザーが送信したメッセージは、相手の Teams 上に表示され、その逆も同様です。これにより、ユーザーは、プロジェクトやチームの状況に応じてツールを柔軟に使い分けたり、異なるサービスを利用している相手とのやりとりがスムーズになります。

NextPlane OpenHub の主な特長
この連携を実現する NextPlane OpenHub には、企業が導入する上で重要となる以下の特長があります。
- コンプライアンスとセキュリティ: データレジデンシー(データの保管場所に関する要件)やコンプライアンス要件、事業継続性をサポートします。
- シンプルな運用: 運用上の複雑さを最小限に抑えるように設計されています。
- GCPへの最適化: Google Cloud Platform (GCP) に最適化されており、安定したパフォーマンスが期待できます。
- 柔軟なライセンス: 使用量に基づいたライセンスモデルを採用しています。
利用方法など
この機能の利用にあたり、エンドユーザー側で必要な設定や操作は特にありませんが、管理者側では Google Workspace のライセンスとは別に NextPlane のライセンス契約が必要になります。詳細は NextPlane の公式サイトで確認できます。
また、この機能はすでに即時リリースおよび計画的リリースドメインの両方ですでに利用可能です。契約が可能な全ての Google Workspace ユーザーが利用することができます。
まとめ
今回のアップデートは、組織内もしくは社外との間で Google チャットと Microsoft Teams が混在している企業にとって、非常に便利な機能となります。導入には別途 NextPlane のライセンス費用が発生する点には注意が必要ですが、組織全体のコラボレーションを円滑にするための有効な選択肢となりそうです。