Garmin はスマートウォッチ向けに Google マップアプリの提供を Connect IQ ストアで開始しました。これにより、対応する Garmin スマートウォッチと Android スマートフォンを連携させることで、ウォーキング、サイクリング、ランニング中にターンバイターン方式のナビゲーションを手首で確認できるようになります。
このアプリは無料でダウンロードでき、Venu、Forerunner、vívoactive、fēnix シリーズなど、90 種類以上の幅広いモデルに対応しています。
Garmin 版 Google マップアプリの主な機能
今回リリースされた Google マップアプリは、スマートフォンの Google マップアプリと連携して動作します。目的地をスマートフォンのアプリで設定すると、Garmin のスマートウォッチにシンプルなナビゲーション情報が送られる仕組みです。

主な機能は以下の通りです。
- ターンバイターン方式の通知: 次に曲がる方向と距離をスマートウォッチの画面に表示します。
- 振動による通知: 次のターンが近づくと、スマートウォッチが穏やかに振動して知らせるため、常に画面を見る必要がありません。
- 今後の経路確認: 画面をタップすることで、次の 3 つのターン情報を確認できます。
- アクティビティ記録との併用: ナビゲーション中も、ウォーキングやランニングなどのアクティビティ記録(距離、心拍数など)は継続して行われます。
Garmin によると、この機能は特に、スマートフォンをポケットやバッグから取り出すことなく、安全かつハンズフリーでナビゲーションを確認したいユーザーにとって画期的なものになるとしています。

機能とプラットフォームの注意点
Garmin 向けの Google マップアプリは、Wear OS や Apple Watch で提供されているバージョンとはいくつかの違いがあります。
Wear OS 版や Apple Watch 版との比較
このアプリは、Wear OS に搭載されているような高機能なバージョンとは異なります。例えば、スマートウォッチ単体での目的地検索や、スマートフォンなしでのナビゲーション機能は含まれていません。
その機能は限定的で、スマートフォンとの連携を必須とする基本的なナビゲーション通知に特化しており、Apple Watch で利用できる Google マップアプリに近いようです。
Android のみ対応、iPhone は現時点で非対応
注意点として、このアプリは現在 Android スマートフォンとの連携のみに対応しています。Garmin の Connect IQ ストアの記載によると、現時点では iPhone (iOS) のサポートについての言及はありません。iPhone ユーザーは今後の対応を待つ必要があります。
まとめ
これまでもサードパーティ製のアプリを利用することで、Garmin ウォッチで Google マップのナビゲーションを表示させることは可能でしたが、今回、Google から公式アプリが無料で提供されたことは大きな改善です。
機能はシンプルですが、特に Garmin の主要なユーザー層であるランナーやサイクリストにとって、スマートフォンを取り出すことなく手首で次の進路を確認できる機能は、トレーニングやアクティビティの質と安全性を高める上で有用な機能になるはずです。
今後のアップデートで iPhone への対応や機能が拡張されるかどうかに期待ですね。