Google は 2025 年 2 月に導入を予告していた、Quick Share の「モバイルデータを使用する」オプションを広くユーザーに提供し始めました。これにより、ユーザーは Wi-Fi 接続が不安定な状況でもファイル転送を継続できるようになります。
Quick Share で「モバイルデータを使用する」
Quick Share は、Android や Windows PC、Chromebook などのデバイス間で写真、動画、ドキュメントなどのファイルを簡単かつすばやく共有できる機能です。
これまで Quick Share は主に Wi-Fi 接続や Bluetooth を利用していましたが、今回新たに追加された「モバイルデータを使用する」オプションを有効にすると、ファイル共有中に Wi-Fi が切断された場合でも、自動的にモバイルデータ通信に切り替えて転送を続行できるようになります。

これにより、例えばサイズの大きなファイルを転送している途中で Wi-Fi の電波が届かなくなったり、接続が不安定になったりしても、転送が中断されるリスクを減らすことができます。
ただし、機能の説明にも書かれているように、モバイルデータを使用してファイルを共有する場合、データ通信量が発生する場合があるため、特に大きなファイルを共有するときには注意してください。
また、この「モバイルデータを使用」オプションはお使いのデバイスの設定によってはデフォルトで有効になっている場合があります。 モバイルデータの使用を避けたい場合は、設定を確認し、必要に応じてオフにすることをおすすめします。
提供状況
この新機能は、Google Play 開発者サービスのバージョン 25.18 以降で提供が開始されています。
筆者の Android 15 や Android 16 QPR1 Beta 1 を搭載したデバイスで利用可能になっていることを確認していますが、まだ全てのデバイスに広く展開されているわけではないようです。
Google Play サービスのアップデートを通じて順次提供されるため、お使いのデバイスで利用可能になるまで時間がかかる場合があります。
なお、Quick Share の「モバイルデータを使用する」オプションは 2025 年 2 月の Google Play 開発者サービス v25.04 のリリースノートで最初に予告されていました。
設定の確認方法
「モバイルデータを使用する」オプションは、Quick Share の設定画面内にあります。以下の手順で設定を確認することができます。
- Android デバイスの [設定] アプリを開く
- ユーザーの名前が表示されている [Google サービスと設定] > [すべてのサービス] > [Quick Share] を開く
- または [接続設定] > [接続設定の詳細] > [Quick Share]
- [モバイルデータを使用する] のトグルがあることを確認し、有効・無効を切り替える
上記の手順だけでなく、設定アプリの検索から「Quick Share」と検索して直接アクセスする方法もあります。
まとめ
Quick Share はデバイス間でファイルを共有する便利な方法ですが、場所によっては接続が安定しないことも多々ありました。今回追加された「モバイルデータを使用」オプションにより、特に移動中や Wi-Fi 環境が不安定な場所でのファイル共有が、これまで以上にスムーズになることが期待できます。
ただし、モバイルデータ通信量の増加につながる可能性もあるため、ご自身の利用状況や料金プランに合わせて設定を見直すことをお勧めします。
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出典: 9to5Google