Googleは、Android 12 および Android 12L に対するセキュリティパッチの提供を終了し、これらの OS バージョンが Google による実質的なセキュリティサポートの終了を迎えました。
この情報は Android Authority が報じているように、Google が公開した「Android セキュリティに関する公開情報 – 2025 年 4 月」内において、セキュリティパッチの適用対象バージョンに Android 12 と Android 12L が含まれていないことで確認されました。
未だ多くのデバイスで利用されているとされる Android 12/12L ですが、今後新たなセキュリティ上の脅威に対する公式な保護が提供されなくなる可能性が高いため、利用ユーザーは注意が必要です。
- Android 12 / 12L へのセキュリティパッチ提供が終了
- 2025 年 4 月のセキュリティ情報に同バージョン向けパッチの記載がなくなった
- 今後、これらのOS搭載機は新たな脆弱性への公式対策が提供されない可能性が高い
Android 12 と 12L 向けのセキュリティサポートが終了
Google は毎月、Android OS で見つかったセキュリティ上の脆弱性を修正するパッチを公開し、サポートされている OS バージョン向けに提供しています。
しかし、先週公開された「Android セキュリティに関する公開情報 – 2025 年 4 月」の内容を確認したところ、Android 12 および Android 12L 向けの修正パッチに関する記載がなくなっていることが判明しました。これは、Google がこれらのバージョンに対するセキュリティパッチの提供を正式に終了したことを示唆しています。

Android 12 は 2021 年後半、Android 12L は 2022 年初頭にリリースされており、一定のサポート期間が経過したことになります。
ユーザーへの影響と対応
Google からのセキュリティパッチ提供が終了すると、今後 Android 12/12L で新たに見つかる脆弱性に対して、公式な修正プログラムが提供されなくなる可能性が非常に高くなります。
理論的には、スマートフォンメーカーが独自にパッチを作成・提供することも可能ですが、古い OS バージョンに対してメーカーが独自に継続的なセキュリティサポートを行うことは、コストやリソースの観点からほぼありません。そのため、Android 12/12L を搭載したデバイスを使い続けることは、時間とともにセキュリティ上のリスクが大きく増えることになります。
セキュリティを重視するのであれば、Android 12/12L を搭載したデバイスから、現在もセキュリティアップデートが提供されている新しい OS バージョン(Android 14 や 15)を搭載した新しい機種へ乗り換えることを検討することが推奨されます。
まとめ
Google による Android 12 および Android 12L のセキュリティパッチ提供が終了し、OS自体は引き続き動作しますが、新たな脅威に対する保護が得られなくなるため、セキュリティリスクは高まっていきます。
該当するデバイスをお使いで、安全性を重視されるユーザーは、新しい OS を搭載した機種への買い替えを検討することをおすすめします。
出典 : Android Authority, Android のセキュリティに関する公開情報 – 2025 年 4 月