Google 検索などを統合する「Googleアプリ」において、Google アシスタントに関する設定項目の表示や構成に変更が加えられていることが報告されました。
この報告は 9to5Google によるものですが、筆者の環境では「Google アシスタント」が削除されて「Gemini」のみになる変更を確認できていますが、今回の変更はまだ確認できていません。
すでに公式発表されているように、Google が今年後半に予定している「Google アシスタントから Gemini への完全移行」に向けた準備の動きであると予想されます。
- Google アプリの設定内でアシスタント関連項目が変更・整理
- 既存の「Google アシスタント」と「Gemini」が表示されなくなった
- Gemini への完全移行(今年後半予定)に向けたUI調整の可能性
今回の変更は、Google の AI アシスタント戦略が Gemini 中心へと移る中で、設定画面の整理・統合が段階的に進められているようです。
最新の変更内容
9to5Google によると、Google アプリ内の設定から「Google アシスタント」だけでなく「Gemini」の設定項目も表示されなくなっているとしています。
Google アプリ内の設定は、アプリ右上に表示される「プロフィール画像(またはイニシャル)」のメニューからアクセスすることができます。このページではプライバシーのセキュリティ、通知、音声、検索ウィジェットのカスタマイズ、その他の設定、概要といった設定を変更することができました。これまで「Google アシスタント」または「Gemini」の項目が表示されていましたが、今回の変更ではこれら 2 つ(または 1 つ)の項目が表示されなくなりました。

Android のデジタルアシスタントのデフォルトを Gemini に変更している場合でも、スマートホーム関連の操作を設定するにはアシスタントの設定が必要になる場合があります。これまで Google アプリ経由でもできましたが、ここから削除されたことで、アシスタントの設定にアクセスするためには以下の手順が必要になります。
- Google Home アプリ > [設定] > [Google アシスタント] > [すべてのアシスタントの設定を管理] に移動
- デフォルトのデジタルアシスタントが Google アシスタントのままであれば、[システム設定] > [アプリ] > [一般] > [アシスタント] に移動
アクセスする方法が1つ減ったことは不便ですが、AI との親和性が高いとはいえ Google アプリは検索がメインになるので、ここからアシスタントや Gemini の設定がなくなったとしても不思議ではありません。
ただし、筆者の環境(Google Pixel 9 Pro / Google アプリ v16.13.42.sa.arm64)で確認したところ、この最新の変更は現時点(2025 年 4 月 14 日)で適用されておらず、Gemini の設定項目は表示されたままとなっていました。これは、最新の変更がまだごく一部のユーザーにしか展開されていないか、あるいは特定の条件下でのみ有効になる可能性を示唆しています。
展開と今後について
9to5Google が報じた「Gemini設定も整理される」といった最新の変更は、現時点では一部のユーザーや特定のアプリバージョンに限定されている可能性が高いです。筆者の環境でもまだ確認できていないことからも、サーバーサイドでの段階的な展開やテストである可能性も考えられます。
いずれにせよ、今後も Gemini への完全移行に向けて、設定 UI を含めてアプリなどもさらに変化していくと考えられます。ユーザーとしては、引き続き各アプリのアップデートと Google からの公式発表に注目していく必要がありそうです。
ちなみに Google アシスタントの Gemini 移行について、Chromebook に搭載されている Google アシスタントも Gemini に移行予定であることが発表されています。これは ChromeOS 134 から段階的に行われています。
出典 : 9to5Google