Google は Gemini AI を Google Workspace Business と Enterprise プランに組み込むことを発表しました。これによりアドオンを追加購入することなく、Google Workspace Business と Enterprise ユーザーは Gemini を誰でも利用することができるようになりました。
この Gemini 統合により、2025年3月17日からサブスクリプションの料金が改定されて各プランは1ユーザーあたり2ドル上昇し、例えば Business Standard では12ドルから14ドル(日本円では月額約1,900円)になります。これまで Gemini アドオンだけで20ドル(日本では月額2,712円)払っていたので、2ドル程度の上昇でコミコミであれば許容範囲です。
なお、本日から Google Workspace Business プランユーザーには以下のような AI 機能の提供を開始します。また、今月後半には Enterprise プランユーザーにも提供が開始されます。
- Gmail : サイドパネル、文書作成サポート、要約、返信提案など
- Google ドライブ : サイドパネル
- ドキュメント : サイドパネル、文書作成サポート、要約など
- スプレッドシート : サイドパネル、表作成サポート
- Meet : 議事録、背景作成、スタジオ機能
- チャット : サイドパネル
- Google Vids アクセス
- Gemini Advanced (Gemini アプリ、ウェブ)
- NotebookLM Plus
Google Workspace Business Starter の場合は、Gmail の Gemini サイドパネルと Advanced 以外の Gemini、NotebookLM (Plusではない) のみにアクセスできます。より詳しい内容については、Google Workspace 管理者ヘルプで紹介されています。
Business Starter | Business Standard | Business Plus | |
Gmail* | |||
文書作成サポート | ✔ | ✔ | ✔ |
サイドパネル | ✔ | ✔ | ✔ |
コンテキストに応じたスマート リプライ | 近日提供予定 | 近日提供予定 | 近日提供予定 |
Google Chat | |||
サイドパネル | ✔ | ✔ | |
Chat のホーム画面の要約 | ✔ | ✔ | |
Google Meet | |||
自動メモ生成 | ✔ | ✔ | |
スタジオビデオ | 近日提供予定 | 近日提供予定 | |
Google ドキュメント | |||
サイドパネル | ✔ | ✔ | |
文書作成サポート | ✔ | ✔ | |
生成 AI ビルディング ブロック | ✔ | ✔ | |
ドキュメント作成サポート | ✔ | ✔ | |
Google スプレッドシート | |||
サイドパネル | ✔ | ✔ | |
拡張版スマートフィル | ✔ | ✔ | |
Google スライド | |||
サイドパネル | ✔ | ✔ | |
画像生成 | ✔ | ✔ | |
Google Vids | |||
AI 機能へのフルアクセス | ✔ | ✔ | |
Google ドライブ | |||
サイドパネル | ✔ | ✔ | |
PDF の分析 | ✔ | ✔ | |
Gemini アプリ | |||
エンタープライズ グレードのセキュリティとプライバシー | ✔ | ✔ | ✔ |
Google Workspace の拡張機能 | ✔ | ✔ | ✔ |
Gemini Advanced | ✔ | ✔ | |
Gem | ✔ | ✔ | |
コードの編集と実行 | ✔ | ✔ | |
ファイルのアップロードと高度なデータ分析 | ✔ | ✔ | |
人物を含む画像の生成 | ✔ | ✔ | |
NotebookLM** | |||
NotebookLM Plus | ✔ | ✔ | |
エンタープライズ レベルのデータ保護 | ✔ | ✔ | |
音声概要と Q&A | ✔ | ✔ | ✔ |
セキュリティ | |||
ドライブでの AI 分類 |
すでに Gemini アドオンを使っているユーザーには「Gemini for Google Workspace のサービスと料金の改定」というメールが届いています。アドオン料金は2025年1月31日以降請求されなくなります。