Google はウェアラブルデバイス向けに Android 15 をベースにした次期 Wear OS 5.1 の開発者向けプレビューをリリースしたことを発表しました。
ここ数年では Wear OS は、Android 11 をベースとすると Wear OS 3、Android 13 をベースとする Wear OS 4、そして Android 14 をベースとした Wear OS 5 が展開されており、今回リリースされる Wear OS 5.1 では Android 15 ベースに切り替わります。
Google の開発者向けリリースノートによれば、Wear OS 5.1 では Wear OS アプリのエクスペリエンスを向上させる機能がいくつか導入されているとしています。主な機能は次の2つです。
- 認証情報マネージャーのサポート: 認証情報マネージャー API は、パスワード、パスキー、フェデレーション ID(Google でログインなど)を使用したログインフローをサポートする統合認証ソリューションを提供します。ユーザーの認証情報は認証情報プロバイダに保存され、デバイス間でアカウント情報が同期されます。
- スマートウォッチのスピーカーでの再生: スマートウォッチのスピーカーでのメディア再生をサポートしているデバイスでは、アプリが Wear Output Switcher と統合されている場合、ユーザーは、このスピーカーを優先するメディア出力オプションとして選択できます。
このうち、スマートウォッチのスピーカーでの再生は現在の Pixel Watch 3 と YouTube Music では、メディア再生に Pixel Watch 内蔵のスピーカーを使用することができません。おそらく電力の消費を抑えるためだと思われますが、Bluetooth 接続されたイヤホンまたはヘッドホンが必要となります。今回の変更により出力先を Pixel Watch に変えることができようになります。
もう一方の変更は、Google I/O 2024 で言及されていたように Wear OS 5 の四半期ごとのプラットフォームリリースでパスキーがサポートされるようになります。
現在、Wear OS 5.1 はアプリ開発者向けに Android Studio で エミュレーターとしてテストすることができます。なお、既知の問題として次のような問題があります。
- エミュレータでは、デバイスのリセット後のセットアップ フロー中にユーザーがアカウントを追加できない場合があります。
- 通知をタップしても、ユーザーが画面をスクロールするまで、通知を送信したアプリは開きません。
- Wear ヘルスサービスでエクササイズを開始できないことがある。
Wear OS 5.1 の開発者向けプレビューの詳細についてはこちらをご覧ください。