今月に入ってから Google はサポートされる安定版の ChromeOS デバイスに最新の ChromeOS 129 のアップデートを展開しており、当初は大きな問題は特に発生していないと思いましたが、その後に HP Chromebook x2 11 でキーボードとタッチパッドが反応しないという問題が報告されています。
この問題は私自身と数人のユーザーがXで投稿(1,2)しており、HP Chromebook x2 11 を ChromeOS 129.0.6668.80 にアップデートした後から発生しているようです。アップデートした後、Chromebook x2 11 に同梱されているキーボードカバーを接続していてもデスクトップモードにならず、タブレットモードとして認識されてしまい仮想キーボードが表示されたままになります。
また、キーボードカバーを認識しないため、タッチパッドやキー入力そのものを受け付けない状態です。報告によってはまれに認識することもあるようですが、私の場合は常にタブレットモードのような状態になってしまい、キーやタッチパッドも認識もしませんでした。
ChromeOS 128 や外部キーボードやマウスを Bluetooth で接続したときには発生せず、専用のキーボードカバーを接続したときに発生することから、ハードウェアではなくソフトウェア(OS)側の問題と考えられます。再起動しても問題は解消しませんでした。
ちなみに私のデバイスは海外版の HP Chromebook x2 11 (8GBRAM/64GB eMMC/Wi-Fi)で、国内モデルに限らず発生している可能性があります。また、x2 11 以外にも着脱式キーボードカバーを採用した Chromebook タブレットでも問題が起きているかもしれませんが、試すことはできていません。
もし、HP Chromebook x2 11 を使っていて ChromeOS 129 にアップデートしたあとからキーボードやタッチパッドが反応しなくなった場合、故障などではなく ChromeOS のアップデートの影響の可能性があります。そのため、この問題に遭遇している HP Chromebook x2 11 ユーザーは ChromeOS の [設定] > [ChromeOS について] > [フィードバックを送信] から Google に問題の報告と修正の依頼をお願いします。
