PITAKA の Pixel 9 Pro Fold 向け MagSafe 対応ケース MagEZ Case 5 をレビュー

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今回の記事では、PITAKA からリリースされているアラミド繊維を採用した Pixel 9 Pro Fold 向け MagSafe 対応ケース PITAKA MagEZ Case 5 の実機レビューをお届けします。

このケースについては発売直後にも紹介記事を書いていますが、MagEZ Case 5 はアラミド繊維を採用しており、強度や軽さ、耐傷性、耐腐食性、耐変色性に優れています。また、厚みも最薄部は1mmと薄く、重さも約19g(実測)と比較的軽めです。ただし、Pixel 9 Pro Fold のカバーは全面ではなく背面(カメラ側)だけとなっています。

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当初、Pixel 9 Pro Fold で MagSafe に対応しているケースが少なく、実績のあるブランドだと PITAKA くらいしか選択肢がありませんでした。私もそれで PITAKA を購入したわけですが、Pixel 9 シリーズの発表からしばらくして Pixel 9 Pro Fold が Pixel Stand (第2世代)をサポートしていないという報告がありました。

その過程で Pixel 9 Pro Fold の充電コイルの位置が Google から明らかにされ、従来の Pixel デバイスからコイルの位置がずれていることが確認されました。そして、PITAKA のケースのマグネットの位置と違うことも発覚しました。

参考画像

しかし、記事執筆時点(正確には2024年9月3日)では PITAKA が正式にマグネットの位置ズレを認め、現在正しい位置に修正したケースを準備していることが発表されました。その後、紆余曲折の末に2024年10月中旬になって修正された新しいケースが無事に到着しました。

手に入れるまでハプニングが色々ありましたが、「Pixel 9 Pro Fold 向け MagSafe 対応ケース PITAKA MagEZ Case 5」の実機レビューをしていきます。

目次

実機レビュー

今回購入しているのは MagSafe に対応した MagEZ Case 5 というカバーで、Pixel 9 Pro Fold は背面側だけです。アラミド繊維が採用されており、薄いですがしっかりとした硬さがあります。

触感は少ししっとりとしており、滑ったりする心配はほぼありません。指紋や油脂も目立ちにくく、ホールド感も悪くないので扱いやすいケースです。

カメラの部分は凸部分をそのまま抜いているため、カメラモジュールの側面部分はカバーされています。ただ、Pixel 9 Pro Fold をおいたときにはフラットにならずカメラモジュール分だけ傾斜がつきます。

ボタン部分や USB-C ポート部分は欠けているようになっており、ヒンジ部分には特にフレームがないため、側面をしっかり守るというわけではありません。そのため、衝撃や落下からデバイスを守るというよりも、リアパネルの傷を防ぎつつ Magsafe を使いたいというユーザー向けです。

また、軽さという点では MagEZ Case 5 の重さの公称値が14.5gとされていましたが、実測では19g(小数点以下表示できないタイプなので18g台の可能性)でした。ちなみに昨年の Pixel Fold の Bellroy レザーケースは前背合わせて約26gで、背面だけなら21gだったので実は大きな差はありません。そのため、MagSafe に対応していて少しだけ軽いというのがこのケースの特長となります。

さて、肝心の MagSafe を使用したワイヤレス充電についてですが、これは修正されている新しいケースを使えば全く問題はありません。スタンドタイプやモバイルバッテリーでも問題なく充電することができます。

一方、充電などには問題ないのですが、マグネットの位置が下にズレたことにより、例えば Case-Mate Magnetic Wallet のようなアクセサリーを取り付けると、本体よりも下に飛び出す可能性があります。

使用上の問題は特にありませんが、、見た目が不揃いになってしまうので、格好はあまり良いとは言えません。装着するアクセサリによっては使いづらくなる可能性があるため、使いたいアクセサリーのサイズなどは考えておくほうが安心です。とは言え、これは PITAKA のケースに限らず Pixel 9 Pro Fold の Magsafe マグネット位置が悪いので、むしろ Google のせいですね。

左 : 修正前 / 右 : 修正後(本製品)

あと、Pixel 9 Pro は他の Pixel 9 デバイスと比べてワイヤレス充電の速度がものすごく遅いです。何なら Pixel A シリーズと代わりありません。そのため、Magsafe ワイヤレス充電を使えるようになったといっても状況によっては有線充電一択です。ただ、この有線充電も他に比べて遅いの残念ですね。ついでに文句を言っておくと、Pixel 9 Pro Fold は充電コイル位置が下にあることで、Pixel Stand 第2世代で普通に置いても充電することができず、下駄を履かせる(下に何かを挟む)必要があります。これはもうどうしようもありません。

色々と問題のある Pixel 9 Pro Fold ですが、マグネット充電をすることが最優先の目的であれば PITAKA MagEZ Case 5 は良い選択肢になります。しかし、充電だけでなく様々なアクセサリーを取り付けることも考えている場合は、アクセサリの大きさによっては本体からはみ出してしまったり、バランスが悪くなってしまう可能性があるため、注意が必要です。

私の場合、Magsafe 対応ウォレットとマグネット充電の両方を狙っていましたが、アクセサリーとのマッチ具合を優先するとマグネット充電がなくなり、マグネット充電を優先するとアクセサリーと微妙に不便という、難しいところになってしまいました。

まとめ

ということで、今回は PITAKA の Pixel 9 Pro Fold 向け MagEZ Case 5 MagSafe ケースの実機レビューをお届けしました。

一長一短はありますが Pixel 9 Pro Fold の問題がほとんどで、ケース自体は良い出来なのでこれ自体にとくに不満はありません。そのため、MagSafe によるワイヤレス充電を最優先に考えている人にはおすすめです。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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