Google が提供している OS (オペレーティングシステム)には Android と ChromeOS という主に2つの OS がありますが、その裏では Fuchsia OS と呼ばれる第3の OS の開発に取り組まれてきました。これまでにも Android と置き換わるという説なども飛び交ってきましたが、実際にそうなる可能性は低いとされています。
一方、Google は Fuchsia OS のテストを続けており、新しい情報によれば Android デバイスの仮想マシン(VM)上で実行する OS の簡易バージョンの開発に取り組んでいることが報告されました。
Android Authority によれば、Google は Fuchsia 関連のいくつかのプロジェクトに取り組んだ後、今年4月下旬からは「microfuchsia」と呼ばれる新しいプロジェクトに取り組んでおり、仮想化技術によって既存のデバイスで Fuchsia OS を起動できるよう開発しているようです。
Fuchsia OS は Android や ChromeOS の代替にするという計画が噂されてきましたが、現在ではそうなっておらず、2021年から Nest Hub などのスマートホームデバイスに Fuchsia OS を導入しています。その後も開発に取り組まれており、今回は新しいデバイスや既存OSの代替ではなく、既存のデバイスで仮想化して使うという方法を選択肢したようです。
ただ、現時点では microfuchsia プロジェクトで何を目的にしているのか、どのような展開を考えているかはわかりません。当然、Fuchsia と仮想化ソリューションのメリットをかけ合わせた機能になると思いますが、どのような形で展開されるかは興味深いですね(消える可能性もある)。