過去に Google が提供していた Gmail クライアント Inbox の後継である Shortwave に、Gmail の受信トレイを分割して管理することのできる「Inbox Splits (分割受信トレイ)」が導入されたことが発表されました。
この機能が Shartwave に組み込まれることで、Gmail に組み込まれている他の AI 機能とともに、すべてのユーザーが利用することができます。この機能は受信トレイを分割することで重要なメールとそうでないメールを分けたり、異なる種類のメールごとに処理することができるようになるなど、メールをより効率的に処理できるようになるものです。
この手の自動分類機能はすでに Google の Gmail にも導入されていますが、Shortwave では分割する受信トレイのカスタマイズが可能というメリットがあります。例えば、次のような基準に基づいてカスタマイズすることが可能です。
- 重要性
- 組み込みラベル(ニュースレター、プロモーション、更新など)
- カスタムラベル
- 特定の送信者
- 複雑な検索クエリ
さらに Gmail のフィルターや Shortwave の自動適用ルールを使ってラベルを自動的に適用させ、そのラベルに基づいて分割受信トレイを作成することができます。
- 重要事項とその他 – 信号とノイズを分離するため
- SaaS 通知 – Asana、Github、Notion などが受信トレイを乱雑にしないようにします。
- 顧客ごと – 一度に1人の顧客に集中したいコンサルタント向け
- ニュースレターとプロモーション – 自分の時間に読むことができます
- ワークフロー固有 – カスタムクエリを使用して特定のビジネスプロセスを合理化する
また、今回のリリースにあわせて Gmail の重要度機能のサポートが導入されます。重要度は AI を使用して内容や送信相手、過去の操作などに基づいてメールを分類し、もっと重要なメールを表示できるようになります。この機能は分割の定義やメール検索など Shortwave 全体で使用できます。近日中には重要度に基づくその他の機能も提供予定としています。
さらに今回のリリースでは、Shortwave の人気機能であるバンドル機能も強化され、送信者に基づいてすべてのメールを分割して、自動的にバンドルする新機能が導入されます。ニュースレターの分割受信トレイを作成し、ニュースレターごとに1つのバンドルを作成することができるようになります。
この他にも分割機能はスターと Todo というタスク管理機能とも連携することができ、各分割トレイに独自のスター付きセクションが用意され、各タブで優先度の高いメールを個別に設定することが可能です。また、タスクを一元化されたリストに移動した Todo リストを作成することもできます。
この新しい「Inbox Splits」は現在すべての Shortwave ユーザーが利用でき、すべてのプラットフォーム(iOS、Android、Web / デスクトップ) でサポートされています。詳細については Shortwave をご覧ください。
Shortwave は非常に便利で強力な Inbox 代替サービスで無料でもほとんどの機能を使えることが魅力ですが、Google Workpsace アカウントかつ仕事で使おうとすると Pro プランが欲しくなり、これの価格が毎月14ドルかかるのが少し悩ましいです。とは言え、個人の Google アカウント(gmail)ユーザーであれば無料でも問題はありません。日本語 UI がないというのも人によってはネックかも。