Google は MWC 2024 にて今後展開を予定している Android の9つの新機能を発表しました。これにはスマートフォン、タブレット、 Wear OS スマートウォッチ、Android Auto も含んでおり、アップデートを展開する予定です。
Android Auto と AI 機能
Android Auto にも AI 機能が追加され、運転中に長いテキストやグループチャットのメッセージを自動的に要約できるようになります。また、関連する返信やアクションも提案されるため、タップするだけでメッセージを送信したり通話を開始することができるようになります。
生成された画像キャプションを聞く
Android の Lookout の画像キャプションを使うと、写真や画像、メッセージ内の画像について AI により自動生成されたキャプションを聞くことができます。主に視覚障害のあるユーザー等向けに設計されている機能です。現在は英語でのみ展開されています。
マップ内のレンズ機能の強化
マップ内の Google レンズの スクリーンリーダーのサポートが強化され、近くを見回して ATM、レストラン、交通機関の駅などの場所を特定できるようになります。スマートフォンのカメラを周囲に向けると TalkBack がその場所の営業時間、評価、ルートなどの情報を読み上げます。
以下は個別の記事でも紹介していますが、ここでも改めて紹介しておきます。
ドキュメントで手書きの注釈
Google ドキュメントで指やスタイラスペンを使って直接手書きの注釈を挿入できるようになりりました。Android スマートフォンまたはタブレットから利用することができ、ペンやマーカーなど様々なマークアップツールを使って注釈を書き込むことができます。
これまでは PDF に限られていましたが、ドキュメントも対応したことでより手軽にフィードバックを送信できるようになります。
出力スイッチャーの Spotify Connect サポート
昨年に発表されていましたが、改めて導入が発表されたのが Android のホーム画面にある出力スイッチャーの Spotify Connect サポートです。これにより Spotify で再生中のデバイスを Android のメディアプレイヤーから簡単に切り替えられるようになります。
Fitbit アプリで他のデータも一括表示
Fitbit以外のウェアラブルデバイスやアプリからデータを取得し、Fitbitアプリだけでそれらのデータを確認できるようになります。これにより運動時や就寝時にデバイスを付け替えたりするユーザーもFitbitでデータを確認できるようになるため、データの分散を防ぐことができるようになります。
Wear OS のマップとウォレットの改善
Wear OS スマートウォッチの Google マップからルートを検索するとき、これまで車、徒歩、自転車しか選択できませんでしたが、新たにバス、電車、フェリーなどの公共交通機関を含む移動を選択できるようになりました。
また、ウォレットアプリでは保存してあるパスを Wear OS 上のウォレットと同期できるようになり、航空券やイベントのチケット、会員証、ポイントカードなどをスマートウォッチから直接表示できるようになります。表示・非表示も選択できるようになっています。
Google メッセージの Gemini 統合
最後に Google メッセージに Gemini が統合されました。これによりメッセージアプリでチャットボットのようにして Gemini を利用することができます。
ただし、現在はベータ版として開始され、おそらく米国とカナダで英語またはフランス語で利用可能になります。
今回紹介した内容は以前から噂があったものがほとんどですが、ようやく正式に発表されたといった印象です。詳細については Google 公式ブログをご覧ください。