Google は Pixel スマートフォンの製品寿命を延ばすための修理オプション機能として、Pixel スマートフォンに新しいリペアモード機能などを追加したことを発表しました。
これまでに Google は、Pixel デバイスの部品のみの販売や修理を iFixit とのパートナシップで展開したり、新しい Pixel 8 および Pixel 8 Pro では7年間のソフトウェアとハードウェアのサポートを追加するなどの投資を行っています。
今回追加された機能やサービスには、修理時のプライバシー保護や修理マニュアルの提供、部品や修理へのアクセスを簡単にするといった方法が紹介されていますが、いずれも日本では使えず海外の一部地域(主に米国)で利用可能となっています。
まず Pixel の新しいリペアモード機能は、修復中にデバイス上のデータへのアクセスを防ぎプライバシーを保護するための機能です。これは以前にも実装されることが報告されていましたが、機能が有効になることで修理業者がコアな部分にのみアクセスでき、個人データにはアクセスできなくなります。個人データが別に保存されるため、以前までのようにバックアップや初期化、復元といった手間をかけずに済むようになります。
また、Pxel ソフトウェアのアップデートと修復に関するページが公開され、スマートフォンアプリを利用して Pixel スマホから Pixel 診断アプリを実行できるようになりました。これにより修理の前後でデバイスの問題をテストすることができます。
診断ツールを起動するためには、デバイスがインターネットに接続されていることを確認した上で、電話アプリから 『 *#*#7287#*#* 』をダイヤルします。画面上のメッセージに沿って操作をしますが、日本からダイヤルしても以下のようなメッセージが表示されて利用することはできませんでした(米国のみ)。
これに伴いヘルプページも更新され、修理するためのリソースと手順が簡単に見つけられるようになりました。マニュアルも更新されており、ユーザーが自分で修理する際にもやりやすくなっています。
iFixit でのパーツ販売をはじめ、米国ではかなり自由度の高い修理・修復のサービスを受けることができます。日本でもいくつかの修理業者やキャリアで修理対応は行いますが、海外に比べてユーザーが自分で修理することはかなり難易度が高くなっているのが残念ですね。
修理に関する詳細は、すでに日本語ページ公開されていますので興味のある人は公式ヘルプをご確認ください。