Google が Chromebook の自動更新ポリシー(アップデートの保証期間)を最長10年にしたばかりですが、対象となるモデル以前や将来的にポリシーが終了してしまった場合、どう活用していくかは一つの課題になります。
ChromeOS と Chrome ブラウザを切り離す Lacros もその一環ですが、今回、Google が新たな方法として古い Chromebook に対して ChromeOS Flex をインストールできるように開発に取り組んでいる可能性があることが報告されました。
この報告はChrome Unboxedによるもので、開発中のコミットからChromeOS Flexに関する「Flexor」と呼ばれるコード名を発見し、それを掘り下げていったところインストールスクリプトに行き当たったとしています。
この「Flexor」で何をしようとしているかを言えば、現在 ChromeOS には12個のパーティションが存在していますが、「Flexor」のインストールスクリプトでは13番目の10GBのパーティションを追加するように記述されています。つまり、ChromeOSがインストールされているデバイスに対して、追加で新しいパーティションを作成してインストールさせるということです。
さらに Flexor のインストールにはウェルカムメッセージの説明があり、コード内で ChromeOS Flex を呼び出していることを確認したとしています。そのため、 Flexor は WindowsでもMacでもLinuxでもなく ChromeOSデバイスにChromeOS Flexをインストールするものであることが示唆されました。
ポリシーの期限が切れた古い ChromeOS デバイスで ChromeOS Flex を動かすことができれば、延命できるという利点が生まれ、ChromeOSデバイスとほぼ同じような操作性と安全性で使い続けられることが期待できます。ただ、ハードウェアの限界はあるため、全てが同じように使えるとは限りませんし、別の問題が生じる可能性もあります。
とはいえ、現時点では開発が始まったばかりの初期段階にあるため、最終的に実現するかどうかはわからないとしています。それでもGoogleもChromeOS Flexをさらに活用する方法を模索していることは明らかなので、今後の進展に期待です。
Source Chrome Unboxed