エントリークラスのChromebookだけでなく、ミッドレンジのスタンダードなChromebook向けにもチップセットを開発しているMediaTekですが、未発表となる新しいMT8188と言うチップセットを搭載するChromebookの開発がスタートしたことが報告されました。
現時点でわかることは少ないですが、開発が始まったMT8188を採用するChromebookのベースなるボードは「Geralt」と呼ばれており、昨年報告されているMT8186と似た構成ですが性能は向上している可能性が指摘されています。
ただ、MT8186というチップセットを搭載したChromebookもまだ登場しておらず、こちらも詳細はわかっていません。しかし、Chrome UnboxedはMT8186がオクタコアプロセッサで4つのCortex-A76コア、4つのCortex-A55コアであることをコミットから発見しています。このコア構成は、既存のKompanio 800や820(MT8192) と近いもので、MT8183を搭載するChromebookよりも性能的には上のデバイスとなる可能性があります。
型式の伝統から言えば、MT8188は86と92の中間くらいの性能になると想像できますが、如何せん現状では情報が限られています。とは言え、8192を搭載するChromebookも少ないので、今後どの程度のデバイスがMT8188を採用するかも気になるところです。
ちなみにMT8192は日本では「ASUS Chromebook CM3 CM3200」のアップグレードモデルに採用されています。ですので、大雑把にこれと同程度の性能になるかもと考えておくといいかもしれません。
少なくとも新しいMediaTek MT8188もエントリーからミッドレンジクラスの性能となる可能性が高く、ハイエンド向きではないでしょう。MediaTekの中でもハイエンドの性能と言えばKompanio 1380ですが、これも1つのデバイスでしかリリースされていませんのでここに勝負を挑むことはないはずです。
今後、MediaTekのチップセットがどういったデバイスに採用されていくかは楽しみですね。
Source: Chrome Unboxed