昨年11月にCanaryチャンネルで登場したことを伝えていますが、Chrome OS 88になったことでStableチャンネルでもフラグを有効にすることで、Chromebookのデバイス使用状況をリアルタイムでモニタリングできるネイティブアプリが追加されました。
ただし、現時点でも開発中のため実験的な機能であることに変わりないことだけ注意してください。
このデバイス診断アプリを使うためには、Chrome OS 88にアップデートしていれば chrome://flags#diagnostics-app のフラグを有効にする必要があります。
フラグを有効化したあとランチャーには”Diagnostics”というアプリケーションが追加されます。
このアプリケーションでは、デバイスのボード名やCPU、RAM、OSのバージョン、バッテリーのサイクル数、CPUとRAMの使用率などが表示され、CPUとRAMにはテスト機能もあります。
Chromebookのデバイス使用率診断アプリはCOGという拡張機能が有名ですが、あちらはCPUとRAMの使用率表示を中心としていて、テストやバッテリー詳細を知ることはできません。
Chromebookでバッテリーのサイクルや状況を知るためには、crosh(ctrl + alt + t)から battery_test 0 のコマンドを入力する必要があるなど、少し手間がかかります。
しかしこの診断アプリでは、バッテリーの残量や時間だけでなく、有効な容量(寿命)と充電サイクルまでも一覧でわかるため、非常に便利な機能となると思います。
ただ、アプリを試してみましたが以前と同じく、ログ機能などはまだ機能していないようですので、今後OSのバージョンが進むにつれて追加・改善していくことを期待しています。