スマートウォッチ「Zepp Z」をレビュー。クラシックなデザインでも軽くてスタイリッシュなモデル

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日本でも正規代理店が販売を行っていスマートウォッチブランドのZeppから、クラシックなデザインを採用したスマートウォッチ「Zepp Z」が発売されました。

これまでに当ブログでレビューしてきた「Zepp」シリーズのスマートウォッチのなかでも、「Zepp Z」はビジネスやフォーマル寄りのクラシックなデザインで、プレミアムなスマートウォッチとなっています。

ということで今回もスマートウォッチ「Zepp Z」を試す機会を頂きましたので、「Zepp Z」の実機レビューをしていきます。

目次

Zepp Z の仕様

まずは「Zepp Z」の仕様から紹介していきます。

ディスプレイ1.39インチ AMOLED
454×454(326PPI)
最大550nits
BluetoothBluetooth 5.0+LE
ストレージ16MB+256MB
防水5ATM
測位方法GPS+GLONASS
バッテリー標準仕様で約15日
ワイヤレス充電
本体材質TC4チタン合金
ベルト幅22mm
サイズ45.9×45.9×10.75mm
重さ51g(標準ベルト込み)

基本的にはこれまでの「Zepp」シリーズのスマートウォッチと同じく、SpO2(血中酸素飽和度)や心拍、PAI健康評価システム、睡眠モニタリング、ストレスチェック、12のスポーツモードを含むアクティビティトラッキングなどの機能を備えています。

スマートウォッチのケース、ベゼル、ボタン、ストラップのバックルもチタン合金で作られているため、見た目に反して非常に軽いと感じるのも特徴です。

1.39インチのAMOLEDスクリーンにも耐指紋性をもたせるために特別なコーティングを施してあり、タッチスクリーン操作をしてもベタベタになって見づらいということもありません。

バッテリー駆動時間も長いことが特徴で、普段使いのスマートウォッチとしては非常に使いやすい仕上がりとなっています。

ちなみに「Zepp Z」もワイヤレス充電を採用しているため手軽に充電することができます。

ただ、これまでのシリーズと充電器の形状が変更されているため流用はできません。

Zepp Z のレビュー

ということで実機レビューをしていきたいと思います。

クラシックなデザインでカッコいい

今回「Zepp Z」で大きな違いといえば、ベゼル部分がチタン合金になっていることと、クラシックなデザインというとおり分・秒表示がされています。

またスクロール操作対応の竜頭とボタンが備えられていて、ショートカットを登録することも可能です。

ただ実際に使ってみたところ、どうやらこのうち一つ(上側に来るボタン)はダミーのようで、押し込みができず設定もとくに見当たりませんでした。

公式の説明を見ていると3つのボタンが利用できそうな感じですが、この点は注意したほうが良さそうです。

日本語表示対応だが一部中華フォント

これは毎回お伝えしていますが、スマートウォッチの設定や通知の日本語表示に対応しているものの、残念ながら一部の漢字はまだ中華フォントで表示されます。

とは言うものの、判別しづらいものではありませんので、日常使いでちょっとした通知を受けるのであればとくに問題はありません。

そろそろアップデートでちゃんと対応してくれると嬉しいのですが…。

スクリーンはキレイで見やすい

AMOLEDを採用しているおかげか、スクリーンが非常に見やすいことはZeppの特徴だと思います。

色味や文字もはっきりと見えますし、腕を上げると自動で画面点灯するため暗所でも問題はありません。

また日中に日がさすような場所で見ても、そこまで見づらいとは感じません。

この手のスマートウォッチだと、外だと日光の反射で画面が見づらいと感じるものも少なくありませんが、「Zepp Z」はその心配はありませんでした。

本体の厚みはあるが非常に軽い

着用したときの使い勝手で言うと、クラシックなデザインのため厚みがあってゴツい印象ですが、非常に軽いです。

重さはベルト込みで実測約51gとなっていて、以前まで私が使っていた「FOSSIL Hybrid HR」の半分以下の重さしかなく、とても軽いです。

裏面の凹凸も少なく、長時間着けていても負担を感じにくいのが「Zepp Z」の良いところだと思います。

睡眠中に着けていてもそこまで気にならないですが、ベルトがレザーのため熟れてくるまで少し固めなのがネックです。

しかしプッシュピンで簡単に着脱できるため、22mm幅のベルトであればスポーツシリーズのようにシリコンバンドにしたりファブリックに変えたりと交換することで、使いやすいスタイルに変更できます。

もちろん市販の22mm幅でプッシュピンでの着脱に対応しているものであれば、付け替えは可能です。

健康管理用としても十分あり

見た目はクラシックでも中身はしっかりとスマートウォッチですので、12のスポーツモードやPAI、ストレス測定などが搭載されています。

またGPSによる測位が可能なため移動量、活動量を正確に把握できますし、心拍測定を含むアクティビティトラッキングも問題なく使えます。

何かスポーツをやっている人やジムなどに通っている人なら尚更ですし、私のように自宅で簡単な運動をする場合であっても、心拍や活動量を手軽に測定できるのは魅力です。

しかし運動をしていなくても、普段からストレスチェックをしたりPAI(Personal Activity Intelligence)チェックをして生活習慣の見直しに使うことができます。

とくに「Zepp Z」はそのデザイン的にスポーツ向けというより普段使いという感じですので、職場で座りっぱなしの方やビジネスシーンでも活動量をチェックしたいという方にはおすすめできると思います。

バッテリーの持ちは凄く良い

これまでにいくつかのスマートウォッチやバンドをレビューしていますが、「Zepp Z」はその中でもバッテリー駆動時間も長く、使い勝手は非常に良いと思います。

自動心拍測定(10分間隔)と睡眠モニタリング、1日のストレス監視機能をオンにした状態、通知が1日に100〜150回くらい受け取る程度の利用で、だいたい5〜6日間はバッテリーが持ちます。

なお画面常時点灯は、6:30~22:00という設定にしています。

これでもおよそ1週間に1度の充電で済むというのはとてもラクで良いですし、通知などを抑えれば1週間以上は持つはずですので、普段使いとしても十分なものだと思います。

充電器もマグネット式になっているため、手軽です。

今回の充電器は、コードの位置が左右どちらを向いていても充電できるようになっていますが、これまでのタイプと違って”カチッ”とくっつくわけではなく、滑らない程度でほんのりくっつくくらいの磁力になっています。

なのでナナメに置いたりするとしっかり充電できていないこともありますので、ちゃんと充電が開始されたかは確認する必要があります。

アプリはAmazfitと共通

「Zepp Z」は、Amazfitブランドと共通アプリ「Zepp(元Amazfit)」を利用することになるため、これまでAmazfitのスマートウォッチやスマートバンドを利用していれば、そのデータをそのまま引き継ぐことができます。

アプリもちゃんと日本語対応していますので、設定やアクティビティトラッキングの内容を把握するのに困ることはないはずです。

iPhone、Androidスマホとも基本的には同じ画面で設定することができますが、Androidアプリの方が通知を管理することができます。

またスマートウォッチの壁紙を変更するのもこのアプリから可能です。

選択できる壁紙の一部ですが、種類としてはかなり選択肢があります。

盤面の壁紙デザインが悩ましい

ただ、これまでのZeppスマートウォッチに共通する問題といえますが、選べる壁紙がかなり派手なものが多く、地味なものだと表示する内容が変更できないなど痒いところに手が届かない感じです。

もちろん好みのデザインを見つけることができれば問題はありませんが、程よいデザインが見つからないと結構悩みます。

使いやすさなどを考えると結局デジタル表示になってしまうため、せっかくのベゼル部分の数値表示が無駄になってしまうのはもったいない気がします。

デザインはクラシックな針表示の方がカッコいいと思うんですが…。

ちなみに針表示の場合、針が下の情報表示部分にかぶってしまうと見えなくなるという弱点があるため、針表示ならあえて情報表示させない文字盤を選ぶか、そもそも下に表示させないか、諦めてデジタルを使うかとなってしまうのが残念なところですね。

ただ私のように、スマホからの通知を受け取ることが主な目的であればさほど問題はなかったりします。

価格はやや高めだが高級感は抜群

「Zepp Z」は、クラシックかつプレミアムなスマートウォッチという位置づけのため、価格は税込みで56,800円とやや高めですが、デザインや全体的な構成を見ると価格に見合うだけの価値はあると思います。

ただこの価格だと、iPhoneユーザーの場合はApple Watchも選択肢に入ってしまうため、非常に悩ましいところだと思います。しかしバッテリー駆動時間や機能面、デザインを考えるとiPhoneでも悪い選択肢ではなく、Androidであれば機能を十分に活かせるため、こちらもアリだと思います。

プレミアムスマートウォッチの選択のひとつとして

ということで今回はスマートウォッチの「Zepp Z」のレビューをまとめてきました。

個人的にはもう少しシンプルで使いやすい文字盤デザインが増えてくれれば言うことなしという感じですが、アプリや本体設定も使いやすく、高級感もあって、とにかく全体的に扱いやすいのでプレミアムだけど日常使いで使い勝手の良いスマートウォッチとして十分選択肢に入ると思います。

とくにAndroidユーザーやiPhoneでもApple Watch以外を選びたい人、伝統的な腕時計スタイルのデザインなスマートウォッチが欲しい人には「Zepp Z」をおすすめできると思います。

購入は公式ストアのほか、楽天やYahoo、Amazonで正規販売代理店の取り扱いがありますので、スマートウォッチをお探しの方はぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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