Samsung の次期ミッドレンジスマートフォン Galaxy S25 FE に関する新たな情報によると、搭載されるチップセットが当初の噂とは異なる可能性があるようです。
これまでの情報では、Galaxy S24 FE と同様に Exynos 2400e が搭載されると見られていましたが、Notebookcheck によれば、MediaTek の Dimensity 9400 が採用される可能性があるとしています。
Exynos 2400e が第一候補は変わらない
情報によれば、Samsung は依然として自社製の Exynos 2400e を Galaxy S25 FE の第一候補と考えているようです。しかし、Samsung Foundry が十分な量の Exynos チップを期限内に生産できなかった場合、バックアッププランとして MediaTek の Dimensity 9400 を採用する計画があるとしています。
とは言え、これまで Exynos 2400e は Galaxy S24 FE でのみ採用されていましたが、今年リリースが計画されている Galaxy Z Flip FE (Flip 7 FE) でも Exynos 2400e を搭載する可能性が示唆されており、 それとの間で生産量を分け合う必要が出てきます。
最終的に Samsung Foundry が、どれだけ Exynos 2400e を生産できるかによって変わってきます。
なお、Samsung は既に Galaxy Tab S10 シリーズで MediaTek 製のチップを採用した実績があるため、この動きは驚くべきことではありません。なお、Tab S10 シリーズには Dimensity 9300+ が搭載されました。
Dimensity 9400 搭載のメリットとデメリット
MediaTek Dimensity 9400 は昨年 10 月に発表されており、現在 Galaxy S25 シリーズなどに搭載されている Qualcomm の Snapdragon 8 Elite に次ぐ高性能なチップセットとなっています。そのため、少なくとも Exynos 2400e と比較してもより性能の高いデバイスになることが期待されます。
参考までに Geekbench のベンチマークスコアの一例を紹介しておきます。
Single-Core | Multi-Core | GPU | |
---|---|---|---|
Dimensity 9400 | 2,874 | 8,969 | 21,136 |
Exynos 2400e | 2,099 | 6,414 | 15,442 |
Snapdragon 8 Elite | 3,155 | 9,723 | 24,141 |
Exynos 2400e は Snapdragon 8 Elite はもちろん、Dimensity 9400 からも大きく差を開けられています。しかし、このスコアも決して低いものではありません。
一方、Dimensity 9400 を採用するデメリットとしては、Samsung の自社製チップ Exynos よりもコストが高くなることが予想されます。つまり、価格が現在の Galaxy S24 FE よりも上がってしまう可能性も否定できません。
まとめ
Galaxy S25 FE が Dimensity 9400 を搭載することになれば、パフォーマンスの大幅な向上が期待できます。しかし、主にコストが課題となるはずです。
個人的には、より高性能な Dimensity 9400 が搭載されることに期待したいところですが、上位との性能差が埋まる反面、価格も上がってしまうと FE の良さがなくなってしまうので、一長一短です。
Exynos であっても、性能と価格のバランスが良いところに落ちれば、ユーザーとしてはそのほうがメリットになります。いずれにしても、Galaxy S25 FE が魅力的なスマートフォンになることを期待しています。
出典: Notebookcheck